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流行は作られる・・・

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Fashion

流行とは自然発生するものではないのか?

キャンディーズが歌った「春一番」

雪が溶けて川になって 流れてゆきます
つくしの子が恥ずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか
「春一番」穂口雄右作詞

もうすぐ春ですね~♪

ということで、TVを眺めていると
「今年の春の流行なんです」
「今年の春のはやりなんです」
という言葉が目立つようになってきた。

でも、ちょっと待って!!
まだ、春は来てない。
もうすぐ春ですね~♪ なんだよ。
なのになんで今年の春の流行が今わかるの?

流行は作られた虚像

流行は、消費者が作るものではなくなっていて、生産者、販売者、出版界・・・等が作り出している虚像であることを改めて知らされる。

流行とは何か?

日本大百科全書(ニッポニカ)には、こう書かれているそうだ。

流行
りゅうこう
fashion英語
Modeドイツ語
modeフランス語
特定の社会や集団において一時的に許容され、普及している非慣習的な行動様式ないし文化様式であって、「ファッド(fad、小規模で一時的な流行)と慣習との中間にあるもの」といわれる。流行は一般に、社会集団・階層の一部少数者によって他に先駆けて採用された新奇な行動様式・文化様式が、ある場合には爆発的に、他の場合には緩慢に比較的多数の人々に一定期間いきわたる集合現象であるが、大衆消費社会・高度情報化社会の到来とともに、企業・業界がマスコミを介して大衆を巧みに誘導し、自らに都合のいい流行をつくり出す場合が少なからずある。[岡田直之]
出典:コトバンク> ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典> 流行とは

例えば、あるものが流行するということは誰かがそれを何らかの理由で良いなと思い利用し始める。それを見た他人があれは良さそうだ、同じものを欲しい、自分も利用したいと思い、それを購入する。その和が自然と広がっていく。
流行とはそういうものであると考えていた。

しかし、今更ではあるが、特にファッションの世界ではそうではないようだ。
「今年の春の、今年の夏の流行はこれ!」
という宣伝がどこかから発信される。すると、販売店はその商品が売れそうだと自ら考えるか誰かから伝えられるのか、その商品を仕入れて店頭に飾る。店を訪れた顧客はその飾られた商品の中から選択し、購入する。あるいは顧客自体がファッション雑誌のようなものに掲載されていた「これからの流行特集」やモデルが着用していたものと同じものをほしいと思って、それを店頭に求めるのかもしれない。

TVのワイドショーでこの食品が健康に良いという話が紹介されるとその食品がその夜、スーパーマーケットから消えてしまうのと同じ図式である。

ここでは、この現象の善し悪しを述べようとしているわけではない。

「流行」というものが、いつの間にか自然に発生するものではなく、「誰か」それが誰なのかぼくには分からないが、その誰かによって作られるものになってしまっているということを改めて感じた次第である。

上に引用したニッポニカにおける記述
「大衆消費社会・高度情報化社会の到来とともに、企業・業界がマスコミを介して大衆を巧みに誘導し、自らに都合のいい流行をつくり出す場合が少なからずある。」
と併せ考えるとかなり危険な現象という思いもしないではないが、「流行が作られる」というのは日本に限られた現象ではないので、今ぼくの頭の中にある考えはたぶん杞憂だろう。

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