吉田拓郎、パーキンソン病、日々の雑感、良さげな商品・情報のご紹介等、とっぽい男が気ままにつづります。

ぼくのテンポで

ニュース私考

今日、産経新聞朝刊の五輪報道で感じたこと

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女子追い抜き「金」

えっ!! 誰かが何かの競技で誰かを追い抜いて金をとったの?
冗談です。
実は昨夜、チャンネル権を獲れず(他に観たい番組もなかったので)、男女スケートの「パシュート」とやらを観ていましたので、想像はつきました。五輪嫌いのぼくが今回の五輪で始めてニュース以外で観た競技になります。
でも、「追い抜き」とは!!!
日本語ではそういうんですか・・・

パシュートとは?

チームパシュート(team pursuit)は、自転車競技のトラックレースやスピードスケートで行われる競技形態。団体追い抜き(だんたいおいぬき)とも呼ばれる。
出典:チームパシュート. Wikipedia. February 21, 2018, 01:31 UTC

TVで観ていたときの疑問その1がここで解決。

画面には「team pursuit」と出たり、「女子(男子)パシュート」と出たりしているけれど、アナウンサーは「団体パシュート」と呼んでいる。どれが正解なんだ?
正解は、(女子あるいは男子)「チームパシュート」あるいは「団体追い抜き」だった。

ついでだからスピードスケート競技の場合のルールも引用しておきます。

1チームは3人又は4人で構成され、男子は400mリンクを8周(3,200m)、女子は同6周(2,400m)でのタイムを競う。追い抜いた時点で決着となるほか、3人目のブレードの先端がゴールした時点のタイムが記録される。オリンピック競技として、2006年のトリノオリンピックから正式採用された。勝ち残り式トーナメントで行われ、1回のレースで2チームがメインストレートとバックストレートの中央から同時にスタートし勝敗を決める。チームの1人当り「先頭を走行する周回数」に制限は無くゴール時に上述の「3人目のブレードの先端がゴールした時点」又は「相手の3人目の選手を自分の3人目の選手が追い抜いた時点」で勝者となるため、3人集団で滑走することが基本である。ゴールしたチームの選手が3名に満たなかった場合はそのチームはレースを完了しなかったとされて失格となる。
出典:チームパシュート. Wikipedia. February 21, 2018, 01:31 UTC

3人の選手皆が先頭に立つ必要があって、その回数が決まっているらしいようなことが、我が家の食卓においては話されていたけれど、そんなことはないようですね。昨晩のアナウンサーか解説者の説明を合わせて考えると、時速50kmくらいで滑っているので風がすごい。オートバイに乗って走っていることを想像すると良い。だから前を行く人をうまく利用して風を避け体力を温存し、先頭を交代する。これがこの競技のキーポイントらしい。でも、先頭を速く長く滑ることができる選手がいることがキーポイントという話もあるみたいです。

疑問その2:追いついちゃったらどうなるの?

ぼくはルールもわからないし、3人が半周離れてただ滑っているだけで何が面白いんだろう、こんなものと思いながら、かつて一世を風靡した「ローラーゲーム」を思い出し、「東京ボンバーズ」「佐々木陽子」なんて回想をしつつ、でも、
あれっ?ローラーゲームってどんなルールだったっけ?
アイススケートでやっても面白そうだけど、アイススケート靴だと顔や体を切っちゃいそうだな~
やっぱりだめか、なんて考えていたんですが、
そんな中で感じた疑問が、同じコースを滑っているみたいだけど追いついちゃったらどうするんだろう、というもの。

半周もあるし、追いつかないんじゃない?
うまく対戦相手を組み合わせるとか。
でも、野球でいえばコールド負けとかあるしね・・・
なんていう会話が昨晩の我が家の食卓ではあったのですが、

これも自然に解決しました。それがこの競技の勝負だったんですね。

だから、日本語名「追い抜き」!
「pursuit」は「追跡, 追撃」といった意味なんですね。

疑問その3:個人パシュートってあるの?

アナウンサーが「パシュート」ではなく「団体パシュート」と呼ぶので、ということは「個人パシュート」もあるのか?と思ったのですが、これは競技の性格から言ってなさそうかな。根拠なしの推察です。

疑問その4:順位の付け方が普通じゃない!!!

「勝ち残り式トーナメント」になっていることの理由がまず分からなかった。
つばぜり合いのような神経戦があるわけでもないんだから単純にタイムレースでいいじゃないと思った。
更にアナウンサーの話から理解すると準々決勝は、4組に分かれて競技はしたが8チームのうちタイム順に上位4チームが準決勝に進出したとのこと。
準決勝はタイムではなく勝てば決勝進出。
負けたら3位決定戦。

頭が大混乱??????

ここまでで頭が混乱した上に更に追い打ちがあった。
準々決勝で決勝に出られなかった4チームがタイム順に2組に分かれて5位6位決定戦、7位8位決定戦をやっている・・・なんなんだこの世界は、というのが正直な気持ちだった。
「トーナメント」なら「トーナメント」に決めれば良いし、タイムレースならタイムレースに決めれば良いと思うのだが、まあ、何らかの理由があるんだろう。

冬の五輪のほとんどの競技には「芸術点」とかいう非常に胡散臭いものが付いて回っていて、スポーツではなくなってしまっているような気がしているぼくとしてはタイムで順位がズバッと決まる(と信じている)スピードスケートはまともな競技の一つだと思っていたのにちょっと残念。

男子屈辱の幕「慌てた五輪の魔物ですかね」

これはないでしょ。
男子カーリングは20年ぶりの出場だという。出場条件をよく知らないが、たぶん五輪予選で勝ったチームが出場できるのだろう。それなら、出場しただけでスゴイじゃない。それをこの見出しじゃ、選手に失礼というものではないだろうか。
もしかしたら、産経さんの言いたい「屈辱」って、最後に負けた相手チームが韓国NOC選出チームだったから???

至高のライン 最後まで大和魂

この見出しの下に『女子団体追い込み』JOC選出チームの3名の写真が掲載されている。
これは本当にやめてほしい

「大東亜戦争に負けた日本にとって『大和魂』は禁句になってしまった。しかし、愛国心は大事なものだ」という主張もあるでしょう。しかし、だからといって、『大和魂]という言葉を復活させなくてもいいでしょうとぼくは思う。

惜敗・完敗・・・ お家芸へ

スピードスケートの団体追い抜きが五輪の正式種目になったのは、2006年トリノからで女子は4大会連続で出場しているそうだ。

2006トリノ:ロシアとの3位決定戦でリードしていたけれど転倒、4位に終わる悔しさ
2010バンクーバー:決勝でドイツに0.01秒差で負けた
2014ソチ:4位
2018年(え~とどこだっけ?平昌はなんと読むんだっけ?ググって、そうだピョンチャンだ)ピョンチャン:優勝

という流れだそうだが、単に4回の五輪に出場した4チームの結果がそうだっただけで、今回優勝したからって「お家芸」はないでしょ。確かにもしかしたらJOCやスケート関係の組織等が組織的・長期的選手育成を行っている結果かもしれない。でも、たまたま観たニュースでは、スピードスケートで優勝した女子は、どこかの病院がスポンサーになってくれてオランダ?で修行、優勝はその成果みたいなことを言ってたけど・・・

初出場10代コンビ 熱演 宮原健闘、坂本躍動

まだ途中経過ですが、4位と5位の選手をこんなに褒めるかね???
男子カーリングの「屈辱」とずいぶんと違うな~
不思議な世界だ。

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